だって、恋したいもん!
第六十八話 恥ずっ!!
木曜日の朝、私と由依は3組の教室の前まで来ていた。
教室を覗いてみるけれど彼はまだ来てない様子…
由依「まだ来てないみたいだねぇ…」
理佐「うん…」
と、話しているとギターケースを肩にかけた彼が廊下を歩いて来るのが見えた。
由依「おはよー♪」
理佐「おはよー♪」
義雄「おはよー♪ どうしたの二人揃って?」
由依「西野くんが言ってた曲、理佐けっこう練習進んだからさ、軽音のキーボードで一度弾かせてもらえないかなぁ~と思って…」
義雄「あー、うんいいよ♪今日練習の日だからおいでよ♪」
義雄「場所わかる?」
理佐「うん、旧校舎の音楽室の隣…?」
義雄「うん♪」
義雄「てか、もう出来たの!? すごいね、渡邉さん♪」
理佐「いや、そんな…」
由依「愛の力だよ!♪」
理佐「え、ちょっと由依ぃー!」
義雄「え……?」
由依「もぉー!わかってんでしょ?♪」
と、由依が西野くんを肘でこついた。
義雄「え? 何なに?」
由依「もぉー!あんなメッセージまで入れちゃってー♪」
義雄「あ… あれ聞いたの?うわぁー恥ずっ!!」
義雄「……じゃあ放課後」
と、彼はそそくさと教室へ入っていった。
第六十九話へつづく…