だって、恋したいもん!

第七十四話  好きなの?







そして男子たちと別れて女子五人で私の家へと帰ってきた。



由依「それで? どんなのやるの?」

美波「そうだよね、とにかく何か1曲みんなで出来るようにならないと」

尾関「あたしは何でもいいよ♪」

茜「やっぱりカッコいいのがいいよ!」

由依「ロック?」

由依「どんなのある?」

茜「洋楽とか?」

尾関「わー、あたし英語とかは無理かもー」

美波「そうだよ、それに難しいんじゃない?」

由依「日本の曲で? 女の子がボーカルで?」

理佐「レベッカ、SHOW-YA…」

尾関「JITTERIN'JINN、LINDBERG…」

美波「ZELDA、少年ナイフ…」


茜「やっぱプリプリか!?」

美波「プリンセスプリンセス? いいじゃん♪」

尾関「あー、それなら大丈夫かも♪」

由依「そうだねぇ~、編成も一応このメンバーと同じかぁ…」

由依「どぉ、理佐はー?」

理佐「うん、私は大丈夫だと思うけど…」

理佐「みんなはどうなの?」

美波「あたしは初めてだから何でも一緒だよ!」

美波「いいじゃん、プリプリ♪」

茜「じゃあプリプリで何かいい曲ある?」


由依「ダイアモンド、世界で一番熱い夏、M、19GROWING UP、ジュリアン、GET CRZY…」

尾関「わぁー、いい曲いっぱいあるよー♪」

美波「GET CRAZY とかいいじゃん♪絶対盛り上がるよ!!」

茜「うん、それいいよ♪それぞれの楽器全部目立ってるじゃん!」

美波「うん、ライブとかで絶対ウケる曲♪」

理佐「えー、みんな大丈夫…?」

茜「おー、やっぱり理佐は余裕だね?」

理佐「いや、そうじゃないけど…」

茜「まぁやってみてダメならその時はまた考えればいいじゃん」

由依「うん、そうだねー」



美波「でさぁ!でさぁー!」

由依「ん? どうした、美波?」

美波「バンド名とかは? どうする?」

茜「あー、そうだねぇー…そう言うの決めるの?」

美波「西野くんのとこって何かあるのかな?」

尾関「学校のは聞いたことないけど外のはチケットに何か書いてあったような…」

美波「あ、そうだ!おぜちゃん行ったんだよね?」

尾関「うん、頼まれて見に行ったことある」


理佐「……」

由依「ほらほら、理佐怒らないの!」

理佐「え、怒ってないしぃー!」

美波「え、だっておぜちゃんがライブ行ったのって一年の時だから理佐が西野くんのこと好きになる前でしょ?」


理佐「えーー!!」
尾関「えーー!!」


由依「言っちゃってるし!♪笑」


尾関「理佐!西野くんのこと好きなの?」

理佐「やだもぉー!!」

茜「いいじゃん!この五人の中で隠し事は無しだよ!」

由依「そうそう、どうせダダ漏れなんだからすぐにわかるって!笑」

理佐「えーー!! ひどぉーい!!」

美波「うん、西野くんが気づいてないのが不思議だわー」

茜「あれは相当鈍感だわ!」


尾関「え?でもあたしもわかんなかった…」

理佐「わかんないよ!普通……」

由依「いやいやいやいや…」
美波「いやいやいやいや…」
茜「いやいやいやいや…」

理佐「えーー……そぉなのぉ?」







第七十五話へつづく…











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