だって、恋したいもん!

第七十九話  一生懸命








昼休み…


由依と二人で教室でお弁当を食べていると茜が飛び込んできた!



茜「みんなさ!プリプリのテープかCD持ってんの?」

由依「あ~……ない……かな?」

茜「理佐は?」

理佐「私もないと思う」

茜「でしょ!兄貴が持ってたからとりあえずみんなの分ダビングしといたよ」

由依「おー!さすが茜、気が利くねぇ~♪」

由依「今度の木曜日はどうすんの?テニス部休むの?」

茜「うん、とりあえず毎週顔出すよ!」

茜「で、空き時間に叩かせてもらうよ」

由依「ドラムは家では出来ないもんねぇ~」

茜「うん、でも座布団並べてスティックで叩いてるけどね♪」

由依「おぉー!こっちもヤル気だねぇ~♪」

茜「理佐が一番ちゃんとしてるだろうし、他はみんなまだまだでしょ?」

由依「そだねー」

茜「あー!早くみんなでやりたいよねぇ~」

理佐「うん、頑張って!私も頑張るから♪」


茜「んじゃ!おぜちゃんと美波にも渡してくるよ!」

由依「はーぃ、ほんじゃーねー♪」


と、茜は走って出ていった。




理佐「すごいよね、茜のパワーって!」

由依「あの子、お昼ごはん食べたのかしら?」

理佐「また早弁したんじゃない?」

由依「まぁだいたい中間休みに食べてるか」

理佐「で、部活前にまた食べる」

由依「よく太らないよねぇ~、羨ましい!」


理佐「ところで由依はエレキ大丈夫なの?」

由依「うん、まぁ何とかね♪ギターソロとかはまだまだだけど他は何とかなりそう♪」

理佐「さすが由依!何でも出来ちゃうんだねぇ~」

由依「でもとりあえずは理佐が西野くんとこの曲をうまくやることだよね」

理佐「うん、今一生懸命練習してる」

由依「次の木曜には出来そう?」

理佐「うーん、どうかなぁ…ちょっとぐらいなら…」

由依「チャンスだからねえ~、頑張んなよぉ~♪」

理佐「うん♪」


そして私の練習の日々は続いた…







第八十話へつづく…











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