だって、恋したいもん!
第九十一話 可愛いから
翌朝、教室へ向かう廊下を歩いていると美波が走ってきた。
美波「ちょっとかっちんのところ行って聞いてくるー!」
理佐「はぁーぃ、行ってらっしゃーい」
そして美波が7組の教室へ行く。
美波「かっちーん!」
橋本「おーどしたー?」
美波「あ、西野くんもいるじゃん」
義雄「おはよう♪朝から元気だね」
美波「ねぇねぇ、あたしたちのバンドの曲て何から始めたらいいと思う?」
橋本「あーそうだなぁ…」
美波「一応ね、あたしが一番下手っぴだからあたしに合わせてもらったほうがいいかな?と思って…」
義雄「『世界で…』は確かベースから入ってなかった?」
橋本「あー、そうそう!ベースからでボーカルが被ってくる感じだな、目立つぞぉー!」
美波「え、うそ!ヤバイじゃん…」
義雄「うん『ダイアモンド』はみんな一緒に始まるからそっちのほうがいいんじゃない?」
美波「そっか!じゃあそうするー!」
と、言って走って7組の教室を出て戻ってきた。
美波「理佐ぁー!ダイアモンドから始めようよぉー!」
理佐「あ、そうなの?」
美波「由依もそれでいい?」
由依「あーうん、いいんじゃない?」
美波「オッケー!じゃあ茜とおぜちゃんにも言ってくるねー♪」
理佐「あ、うん…」
由依「あ、うん…」
由依「子供みたいだね♪」
由依「まぁとりあえず決まったからいいか?」
理佐「そうだね、まずは1曲ね♪」
と、話していると…
「渡邉さーん」
と、彼と橋本くんが教室へ入ってきた。
理佐「おはよう♪」
義雄「おはよう♪」
義雄「あのさぁ、昼コン再来週の17日の月曜から1週間講堂使っていいって許可出たからさぁ…」
理佐「あ、そうなの?」
義雄「うん、で…一応練習してる曜日ごとに出番まわることになったからオレたちは木曜日と言うことで」
理佐「あ、うん…わかった」
義雄「だから来週もう1回練習出来るから頑張ってね」
理佐「うん、頑張る♪」
由依「いよいよ理佐のデビューか♪」
由依「理佐もファンが出来るかもね♪」
理佐「えーー!私なんか…」
義雄「うん、渡邉さん可愛いから絶対出来るよ!」
理佐「え……♪ 可愛いだなんて……♪」
由依「何喜んでんのよー!笑」
理佐「え、違ぅー!!」
義雄「………?」
由依「まったくこの二人は…」
橋本「まったくこの二人は…」
第九十二話へつづく…