君の心が聞こえる。
メグくんから聞いた話だと、菊島くんは今でも空手を続けているバリバリの体育会系なんだとか。
人懐っこそうな性格と一緒にどこか礼儀正しい感じがあるのはそのおかげなのかもしれない。
「そう怒んなって。数学の教科担任が千堂のこと探してたんだよ」
「は?なんで」
「日直に運んでほしい教材があるんだと。お前、今日そうだろ?」
「……日直かよ」
はぁーと深い深い溜息を吐いたメグくんは、心底面倒くさそうな顔をした。
うん。心を聞くまでもないかも、これは。
それがなんだか可笑しくてふふっと笑う。
「メグくん、行っておいでよ」
「……センパイ、今笑った?」
「え?なんのこと?」
ジトッと見つめられて、思わずとぼけた。
けど、我慢できなくて簡単に顔に出てしまう。
「おいコラ」
「あはは、だって~……」