君の心が聞こえる。


いいんだけどね。

その『変人』ってワードには慣れを通り越して愛着すら湧いてるくらいだし。



「あともういっこ質問」

「はんへほーは(なんでしょーか)」


それなら立て続けに尋ねてくるメグくんだけれど、右手は一向に離してくれる気配がない。


んもう、質問するくらいなら離してくれたっていいのに。じゃないと答えるものも答えられないよ。



「俺がボコられるって情報、どこで聞いたの」

「!?」


けれど尋ねたその直後に、その右手は解放された。

え、嘘でしょ、メグくん。今手離しちゃう?


「あ、えーっと、……企業秘密?」

「は?またそれ?」


よりによってなんでこのタイミングで手を離したんだ、と、心の中で逆ギレしそうになった。


掴むなら、最後まで掴んでてもらわないと。


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