【続】酔いしれる情緒
私を見下ろす春に目を合わせると、
「じゃあこれは何。」
私の前に、1枚の写真が。
春はどこからか取り出したそれを私の顔前に突きつけてきた。
反射的に目を細めてしまう私。
そして薄らと見えてくる、写真の全容。
「……………え。」
それを目にしたその瞬間
私は瞳を大きく広げることになる。
見覚えのある服装。
見覚えのある横顔。
「なに…これ……」
声が震えてしまうのも仕方がない。
だって、
「 この男、誰。」
私が佐藤くんに抱きしめられている────その場面のものだから。