素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「ゴトフリーはこれまでいっぱい経験あるかもしれないけど、私はこういうことは本当にしたことないの。最初の時はお酒が入っていたし、この前は体が動かせなかったから、今夜が本当の最初みたいなものなんだよ。お風呂に一緒に入るなんて上級者すぎるし……別に嫌じゃないけど、何だか恥ずかしい」

 顔を赤くして俯いたアリスを本当に愛しそうに見ると、ゴトフリーはぽんぽんと頭を叩いた。

「んー、じゃあアリスが先にお風呂入る?」

 どうやら一人でお風呂に入りたい気持ちを、わかってくれたらしい彼のその言葉に頷いて、アリスは立ち上がった。

「うん。じゃあ準備してくるね」
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