竜に選ばれし召喚士は口説き上手な外交官に恋の罠に落とされる
 まだまだ甘い雰囲気とは言えない二人の気分を、少しでも盛り上げようとしたヴァンキッシュの提案に、ナトラージュは特に悪気なく首を振った。それでは、記憶の中にあるあの時の再現にならないと思ったからだ。

「ダメです。あの時にキスをしたのは、舐めた後なので」

「……何を、舐めたのかな。いや、愚問だった。わかった。そうだよね。君はもう……既にこれを、じっくりと見た後なんだよね。恥ずかしいが仕方がない。ただ、僕が覚えていないだけで」

 今まで見たこともない照れている表情をして、ヴァンキッシュは下着を脱いだ。

 大きな屹立は待ってましたと言わんばかりに、ぶるんと弾けた様子で下着の中から出て来た。この先に待っている状況を予想して興奮しているのか、大きなものは既に大きくなっているようだ。

「それでは。私も、服脱ぎますね」

 ナトラージュは粛々と服を脱いで下着姿になると、言いつけ通りに横になっている彼の体にある濃いピンク色の勃ち上がっている雄竿を見下ろした。

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