お嬢様と俺様!?〜1〜
「なあ、柚…。」

「なあに?」

勇気を振り絞って、俺は口を開いた。

「あの、さ…
俺、俺……」

「優弥?どうしたの?」

ここで逃げたら、俺と柚との関係は、一生平行線のままだ。

「俺、柚のことがスキだ!」

「えっ?」

柚が歩いていた足を止めた。

そして俺の方を見て、

「それ本当?」と言った。

「ホントだよ。
初めて本気で人をスキになれた。
心からスキだと思ったのは、柚が初めてだよ。」

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