Honey Trap





「「「えーーー!!!」」」



成長した炎が、導火線に引火して―――爆ぜた。





―――「美千香くらい…」





一瞬の静寂のあと、つんざくような悲鳴が木霊する。



「美千香って、清水さんのこと?」

「え、なに、どういうこと?」

「待って、待って」

「意味分かんないんだけど」

「どういう関係?」


当然、彼らが黙っているはずがない。


1人が口火を切ると、次々と口を開いて。

四方八方から飛び交う声が重なり合う。


最早、この事態、どう収拾をつけていいか分からない。



< 151 / 296 >

この作品をシェア

pagetop