嫌だって言ってるのに
苦しい日々
看護師 『くるみちゃーん、くるみちゃんわか るかな~?』
くるみ「………はぁっ はあっ泣」
優希『大丈夫だよ、苦しいのすぐ良くなるよ。心電図、あとモニターつけて』
看護師「くるみちゃんごめんね~、お胸にペッタンするよ~」
ここ最近くるみが小さめの発作を繰り返してて調子が悪かった
でも今日の発作はいつもより大きくて胸を苦しそうに抑えるくるみの手には弱々しくナースコールのボタンが握られていた
ピピピ
看護師「五十嵐先生!くるみちゃん痙攣してます!!!」
優希『酸素あげてー、ルートもう一本増やしてー、挿管準備も頼む。』
くるみ 「はぁはぁ」
光輝先生も来てたんだ…
光輝『くるみちゃんごめんな〜ちっくんするよ~』
くるみ「.........」
看護師「挿管の準備できました」
優希『くるみちょっと頑張るよ~、光輝ここ押さえて』
光輝「了解」
呼びかけに反応しなくなったくるみちゃんに挿管の処置をする
優希『よーし、おわり。くるみ頑張ったなー』
看護師「呼吸落ち着いてきました」
優希『とりあえず大丈夫かな、このままCT行こうか』
光輝「はい、くるみちゃんベッド動くよ~」
優希「ベッド俺持ってくからICUに連絡しといてもらえる?」
光輝「…………。」
優希「光輝、、、、?」
光輝「…あ、ICUな?」
優希「うん、よろしく」
光輝だけじゃない、正直俺だって少し動揺した
優希『よし、行こうか。くるみこれからお写真撮りに行くからね~。』
いつも通りくるみに声かけをした。
看護師「くるみちゃん〜お写真のお部屋ついたよ、頑張ろうね~」
優希「くるみ、俺ら隣のお部屋いるからね、すいませんお願いします」
検査を技師さん達にまかせて、くるみのCT画像を見るために移動する
プルルルルル プルルルルル
光輝『はい高橋です。あ~すいません、…はい…うーんちょっと安定するまでそっちの方がいいかなって思って』
電話の相手はICUの中内先生
救命でいつも忙しそうなんだけど、患者さん一人ひとりに寄り添ってるし、小児科とも連携をとるときがあるから子供達にも優しく接してくれる
でもくるみちゃんははじめましてなんだよね~…
中内『ごめんねお待たせ~、どんな感じ?』
光輝『ちょっとここの数値が心配なんですよね』
中内『あ、ほんとだね、五十嵐先生と相談してしばらくこっちで様子見みようか』
光輝『はい、お願いします』
中内『とりあえず目が覚めたら連絡するから、こっちで預かるね』