海色の世界を、君のとなりで。

「……わたしにはそんな資格、ないです」

「資格?そんなもの、あたしたちにだってないよ」


「ねえ麗華?」と同調を求めた真波先輩は、かつてより柔らかい瞳でまっすぐにわたしを見つめた。


「資格なんて、そんなのいらない。必要なのはあんたの気持ちと、チームメイトたちの気持ちなんじゃないの?」


促されて振り返ると、穏やかな顔で微笑むみんなの姿があった。

可奈、中山さんたち、他の二年生のみんな、後輩たち。

誰もが微笑んで、頷いてくれる。

唇を噛んでいると、中山さんが一歩前に出た。
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