君の甘い笑顔に落とされたい。

しゃがみ込んでいる椎名くんは、「俺のが早く拾えたわ」って、私を見上げて明るく笑う。

手のひらの上には、いつの間にかハンカチが置いてあった。


……まぶしいなぁ……。
本当に、椎名くんって太陽みたいにキラキラしてる。



「ありがとう、椎名くん」
「こちらこそ!」



自分の席へと向かった椎名くんの後ろ姿を見ながら、私は息をついた。

……なんか、あの一瞬で色んなことが起きたような気がする……。


久世くんのほうを改めて見たけれど、同じグループの人たちに囲まれていたせいで、どんな表情をしているのか分からなかった。





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