君の甘い笑顔に落とされたい。
「何してんの」
「あ、あの、えっと、ドロケイを……」
光栄なことに誘われたので、泥棒役をやっておりました。
「意外。花戸さんってそんなことすんの」
「えと、1人足りないって言われて、」
「あー……俺の代わり?」
「そういうことになります……」
すぐに警察に見つかって追いかけられていたんだから、代わりにもなっていないと思うけれど。
「でも、ごめんなさい、最初からここに来るのが目当てだったわけじゃないのっ」
久世くんの安らぎの時間を邪魔しようとかそういった考えは全くなくてね!
そもそも、久世くんはもう帰ってしまったと思っていたわけで!
「だからっ、私もう行く──「なんだ、」
ぽつり、久世くんの小さな声がした。