君の甘い笑顔に落とされたい。
「……あ、あれ?」
どこかに引っかかってしまっているのか、背中のファスナーがスムーズに開かない。
ど、どうしよう、これじゃあ1人で着替えられない。
桃ちゃんのライブにも間に合わない……!
ゴクリ、唾をのみこんだ。
こうなったら、もう方法は一つしかない。
「あの、久世くん……」
そーっと扉を開けて、外にいる久世くんに声をかけた。
まだウェイトレスの格好をしている私を見て、久世くんは首を傾げてる。
「あのね、すごく言いづらいんだけどね」
「なに」
「……えっ、と、」
「なんだよ」
「ふぁ、ファスナーを、開けてほしくて……その、背中の、なんだけど」
「……。」