君の甘い笑顔に落とされたい。
「なんで男の俺に声かけるんだよ」
「え……だって、」
「危機管理能力がなさすぎる。変な奴に絡まれやすいし」
ジ、とファスナーが開く音が微かに聞こえた。
「……無防備なんだよ、おまえ。
俺のこと好きっつったの、どこのどいつだよ」
ビクッと体が跳ねたのは、久世くんがその指で私の背中を撫でたから。
あの時の告白の言葉と、いまのこの状況に、頭の中が埋め尽くされる。
それ以外はなにも考えられなくて、体も動かなくて、それなのに久世くんの指は止まらない。
「この格好、恭介にも見せたの」
「っ、」
キャミソールの肩紐に指を通しながらそう聞いてくるから、恥ずかしくて、もう早く離れてほしくて、素直に頷いた。