君の甘い笑顔に落とされたい。
恥ずかしくて、それでも嫌じゃないのが悔しくて。
久世くんを見上げて、「ずるい、」って、そんなことしか言えない。
「……私のこと好きじゃないなら、もう期待させるようなことしないで……諦められなくなる」
泣きそうになるのをグッと堪えて、そう続ける。
すると、久世くんは私と目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
「好きならいいんだろ。」
久世くんの言葉に、目を見開く。
それってどういう……
「好きだよ」
ビー玉のように澄んだ瞳が、私を捉えて離さない。
……ねぇ、いま、なんて言ったの?
「好きだよ、茉白」
確かめるように、ゆっくりと久世くんはそう言った。
「……うそ」
「嘘じゃない」
「だって、じゃあどうして、あの時なにも言ってくれなかったの……」