君の甘い笑顔に落とされたい。
私の言葉に、桃ちゃんは「それがさー」と眉を寄せた。
「どっかに落としちゃったみたいなんだよね。多分音楽室だとは思うんだけど……」
「ええっ、それは大変だね……でも良かったね、今日部活があって。これから音楽室行くんでしょう?」
「ううん。今日はスタジオ借りて練習することになってるの。だから明日探しに行こうかなって思ってる」
そうなんだ……
桃ちゃんがいつも付けてるゴールドのピン、キラキラしてて綺麗だなってずっと思ってた。
毎日つけてるから、きっと桃ちゃんもお気に入りだったんだよね。
「桃ちゃん元気出して。きっと見つかるよ」
「そだね。ありがとう!カップケーキもご馳走様でしたっ」