隣にいるのはツンデレ彩くん。
『ちなみに風船はこうやって お腹に挟んで2人で抱きしめ合って割ってね♡』


パンッ


七海夫婦がお手本として割った。


あんなに密着して、風船割るとか……。


いつもの俺なら、鳥肌が立って倒れていただろう。

だけど、隣にいる陽菜の姿を見てなぜか安心していた。


『それじゃあスタート!』


「……どうしますか?」

「どうって、陽菜が決めていいよ別に」

「え”っ……?ひ、陽菜って!?」


相当びっくりしている陽菜。


「お前の名前だろ?自分で言ってたじゃねぇか」

「そ、そうでしたね、じゃあアンタの名前は?」

「……俺は、水無瀬彩人だ」

「お互いに苗字に瀬がつくんですね!」


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