隣にいるのはツンデレ彩くん。
***


だが……俺の苦痛は、再び訪れた。


七海夫婦が用意した、“距離を縮めるため”のゲーム。


すぐそばには、陽菜もいる。

あからさまに嫌な予感を感じ取った顔をして。


パチンッという指の音と共に、どこからかハートの形をした風船がたくさん降ってきたのだ。


『この風船の中には色々な質問の書かれたカードが入ってます

2人で風船を割ってゲットした質問に答え合ってお互いを知るきっかけにしてね』


風船を割ってゲットする……?


なんだ、そのぐらいのことか、と安心したのも束の間。


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