弟子入りさせて下さい、生徒会長!
これでいいんですよね、先輩?
「どうしよう」

考えながら歩いていたせいで電車を乗り過ごしてしまった。
学Pの委員長は3年生の先輩だ。

「3年生の先輩に勝てることなんてないよね・・・」

駅のホームにあるベンチに腰掛ける。

それにしてもどうやって勝負しよう。
本当に3年生に勝てることなんてない。

先輩は男だから力勝負は話にならない。
かと言って、3年生の先輩に勝てる程私は頭が良くない。
たとえ1年生の問題だとしても、私とは理解度が桁違いだろう。

「どうしたものか…」

兄ちゃんにきくか…いやだけど、そうも言っていられない。
一応この学校の卒業生だ。私よりは知ってるだろ。

私はそう決心して、ようやくきた電車に乗り込んだ。
< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop