君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


「ごめんな、鈴ちゃん」


「謝らないで。勇也くんは何も悪くないし、寧ろ聞いてくれてありがとう。奏は、元気そうだった?」


「・・・うん、元気そうだったよ」


そう言う勇也くんは、眉を下げて私を見ていて、いつもの勇也くんとなんだか違う気がした。


「勇也くん?大丈夫?」


「ん?あ、大丈夫大丈夫。俺もアイツに会えなくなるの寂しくてさ」


そう返事した勇也くんは、いつもの勇也くんだった。

さっきのは気のせいだったのかな・・・。




同じ日の帰りのSHRで、奏がアメリカに転校することが伝えられた。


そして必然的に、私と奏が別れたという噂が学校中に広まった。


でもそれは事実だから仕方がないこと。


私は何も考えたくなくて、2週間後に迫ったソロコンクールへの練習に打ち込んでいた。

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