一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
色んな気持ちを持ったまま、椅子に座って

「いただきます」
二人で手を合わせて食べ始めた。

「ねえ、そういえばさ、おばさんとおじさんどこに住んでるの?」

「俺の祖父の病院の近く。今は、俺の父親が医院長やってるから」

「そうなんだ。てか、おじさん医者とか知らなかった。あんなに会ってたのに…」

「まあ、親父は医者を特別な職業とも思ってないしね。あ、でも南には会いたいって
言ってた」

「私も会いたいな」
晴のお母さんは、母を亡くした私に本当の母親のように接してくれていた。

「じゃあ、おばさんの連絡先教えてほしい…」

「なんで?」

「会いたいから、連絡取ろうと思って」

「わざわざ連絡取らなくても、俺と一緒に帰ればいいじゃん」

その言葉を聞いたとき、無性に嬉しくなった。

「なんか、ありがと」

「なにが?」

「なんでもない」
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