一度倒れたら、溺愛がとまりません!!
いざ、料理がスタートすると二人共一人暮らししているため手際がよく、あっという間に完成した。

「晴、ちょっと味見して」
小皿を渡すつもりが、晴が私の持っている手を掴んで味見した。

急に距離が近くて、バクバクしてる。
でも、ポーカーフェイスを突き通すんだ。
頑張れ、わたし。

「なんか顔赤くない?味は大丈夫だよ。おいしい。」

「そ、そう。良かった」
ズバリと当てるな、顔赤いとか。
まぁ、ひとまずバレてないでしょ。

「わっ!」
急に晴に顔を覗き込まれた。

「なんか隠し事してない?」

「し、して、ないよ」

「本当?じゃあ、目つぶって」
目、目つぶったらなんかわかるの?
なんて心で思ってた私がばかだった。

チュ
額にほんのり温かいのが触れた。

「さあ、準備しよっか」
平然と配膳を始める晴。

ん?温かいなにか、チュ?額に
「え?!」
私は反射的におでこを隠していた。

「なにしてんの?早く食べよ」
な、なにしてんのって、こっちのセリフだって
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