時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。
緊急連絡用の魔水晶に、リンクスから緊急の知らせがきたと報告がやって来たのだ。

何故だか、リディアのリボンが見つかったと。

そして、知らせに来た者はこの真っ暗な闇に恐怖していた。



周りのアレクやヒース、恐怖している魔法騎士団にレオン様達を無視して急いで魔水晶の元に走った。
彼女よりも大事なものは何一つないのだ。



魔水晶のところにいる職員を「どけ」と一言言い押し退けリンクスの知らせを聞く。



俺の異様な雰囲気を感じとった職員はたじろいでおり無言で見ていた。



「オズワルド様、不可解なことが起こりました。魔水晶の鉱山の様子を見に行かせたベルガモットがリディア様の水色のリボンを持って帰って来たのです」

「いつだ!」

「たった今です」

「すぐに帰る。マントを用意しておけ!」



リディアだ!

今日はあのレオン様の誕生日パーティーと同じ色の水色のリボンだった。

しかし何故あんなところに!?

リディアのピアスの魔水晶はあの鉱山で採った。

それにリディアは俺に助けを求めていた。

リディアは魔法使いじゃないから行き場所のコントロールは出来ない。無意識に俺を求めて魔水晶の魔力が元々あったあの鉱山に引き寄せられたのか。

たった一つの手がかりに、胸を抑えると追いかけて来たヒースが飛び込んできた。



「オズ! リディアさんはどうだ!?」

「恐らく見つかった。俺はすぐに行く。……邪魔するか?」

「そんなことはしない。転移魔法の使える魔法騎士をアレク様が寄越してくれた。すぐに一緒に行け」

「……ヒース……すまん……」

「悪いようにはせん。アレク様もオズの味方だ……」



アレクもヒースもそれは本音だろう。

レオン様を殺させなかったのもレオン様が弟だけじゃなく、俺に王族殺しの罪を着させない為だろう……。



連れて来た転移魔法の使える魔法騎士は少し怯えている。俺のあの様子を見たのだろう。俺の内に広がる魔力は真っ暗な闇だ。それが具現化しアレクの宮に広がったのだ。誰もが恐怖する。普通の人間は耐えられない。



「……すぐにブラッドフォード邸に連れて行ってくれ」

「畏まりました」



それでも、転移魔法の使えない俺は頼るしかない。何よりもリディアが優先だ。



そして、空間が割れ魔法騎士と一緒にブラッドフォード邸に行った。






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