世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!
ソルト男は「好意を寄せているのに断られた。無理矢理やったら少しは好きになるだろう」「女子高生の味が好き」と供述していた。
 ソルト男と彼女は同じバイト先のスタッフで、彼の友人は昔からの悪い友達という関係だ。
「だから、あのニュースで名前見たとき、まだやってたんかって思った。しかも、ネットであいつの顔が出た瞬間さ、ソルト男ってあだ名つけられていたから、みんな考えるのって同じだなって」
 乾いた笑いがにじみ出る尾澤。
「で、一部のまとめサイトやSNSではあいつを擁護するコメントや、女性からファンレターや結婚してくださいとか言ってる人が出てきてね……」
「そんな人いるの?! こわっ!」
 顔がいい男性が好きな結花でも、逮捕された人や犯罪者に好意を持つ感情は理解出来ない。友達や身内でいたら止める。
「なんかそういう人達の名前があるんだけど、わすれた。でも、一定数そういう輩がいるんだ」
「あ、で、最初話していたストーカーにあった彼女はどうなりましたか?」
 続きが気になる子供のように話をせがむ。
「話がそれたね。――もう怖くて嫌だと、高校を変えて海外に留学したよ」
 さすがに外国なら追いかけてこないだろうと考えたものである。
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