キミに伝えたかった二文字の言葉と99本の薔薇の花を。

「ルンルン♪ルル~♪」


 なんか微妙に音のずれている謎の鼻歌を歌いながら上機嫌で正門を通った。


 周りにいた生徒はこれでもかというほど目を見開き、口をあんぐりと開けながら呆然としている。しかもよく見るとみんな顔が赤い。


 まぁ、無理もない。普段は無表情で、表情筋がピクリともしない高嶺の花・氷の女王が蕾がほろぶように微笑み、スキップをしながら登校してきたのだ。


 しかも、いつもとは違う髪型の上にメイクまで。


「か、可愛いぃ・・・・!」
「おい見ろよ!わ、笑ってるぞ!こ、こ氷の女王が!!!笑ってる!」
「天に召される・・・・・・・」

 
自分が美人だと自覚してるつもりで、そこまで自覚していないりり。


 無表情のときでさえ、眩しすぎて倒れる人がいるのに微笑むとどうなるのか。
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