※追加更新終了【短編集】恋人になってくれませんか?
20.皆まで言うな

20.皆まで言うな(あらすじ)

 伯爵令嬢シンシアの婚約者は、バッカスという稀代のモテ男だった。
 彼は、来るもの拒まず、たくさんの令嬢を側に侍らせ、シンシアやシンシアの父親の忠告にも耳を貸すことは無い。

 そんなバッカスがある日、本気の恋に落ちた。けれどそのお相手が問題で、シンシアもバッカスの親友ウィリアムも顔を顰める。必死で忠告しようとする二人だったが、バッカスは「皆まで言うな」と耳を貸さない。

 ウィリアムがシンシアを愛していることを知ったバッカスは、父親であるゼウス侯爵も交えた話し合いの場で、シンシアとの婚約を破棄することを決める。けれど、バッカスの恋の相手の名前を聞いたゼウス侯爵は、あられもないほど取り乱し始め――――。
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