※追加更新終了【短編集】恋人になってくれませんか?
34.遅くなってごめん!

34.遅くなってごめん!(あらすじ)

《結婚しよう》


 そんな言葉とともに、クロシェットは恋人であるザックから魔物の湧き出る泉に置き去りにされた。魔王を倒したら迎えに来る――――そんな約束を胸に、クロシェットは泉を浄化し続ける。

 それから二年、ザックが魔王を倒したという報がもたらされた。
 彼との再会に胸を膨らませるクロシェット。けれど、待てど暮らせどザックは来ない。

 半年もの間、泉でじっと待ち続けた挙げ句、クロシェットはザックを迎えに行くことを決意。

 しかし、そこで彼女が知ったのは、ザックが姫君と結婚するということ、そして泉を浄化し街を守ったのも全てザックの功績とされているという事実だった。


(嘘だよね……?)


 愕然としつつ、クロシェットは王都で行われた婚約披露パレードへと向かう。けれど、ザックはまるでクロシェットを知らぬかのように振る舞い、無慈悲に彼女を捨ててしまう。

 失意の中、隣国へと向かったクロシェット。
 彼女はそこで、国境の森を護る若き侯爵、セデル・アンファングと出会う。


「……貴女はご自分が聖女だとご存じなかったのですか?」


 セデルに言われ、己の持つ力が特別だと知ったクロシェット。彼と過ごしていく中で、クロシェットは己の価値を見出していく。

 それから二年後。
 クロシェットの祖国にはとある異変が生じていて――――?
< 508 / 528 >

この作品をシェア

pagetop