交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私

──キーンコーンカーンコーン


「チャイムなった。苦しかったら病院行きなよ?」


「ありがとう.....」


三人で教室に戻るためにトイレを出た。



廊下を歩きながらいつも通り話してた。


──ズキッ!!


「うぅ....」


急に心臓が...


「月葉!?」


「む.....胸が.....」


──バタンッ!!


私はそのまま廊下に倒れてしまった。


どんどん記憶が薄れていく中で輝羅が先生を呼びに行って瑠奈が隣で心配していること、救急車で運ばれたこと...


それだけは分かった...


でも...救急隊員が来た時に私は意識を失った...
< 104 / 162 >

この作品をシェア

pagetop