【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
ネストールはヘレンの元へ向かった。
ヘレンは聡明な王女であり、ネストールは昔からヘレンとは友人関係にあった。

ヘレンにそれとなく状況を伺ったが、やはりネストールの予想通り、ホールデンとノエリアの関係は芳しくはないようだ。

ヘレンはネストールに「もしノエリアに何かあったら手を差し伸べてくれる?」と問いた。
ネストールはヘレンに「勿論だ」と言うと、ヘレンはとても嬉しそうに、そして悲しそうに笑った。

隣国へ帰る日、溢れる想いは抑えきれずにノエリアに気持ちを伝えた。
困らせることはわかっていた。
けれどノエリアには知って欲しかった。

自分がどれだけノエリアを愛し焦がれているかを。

ノエリアは静かに背を向けた。
「御免なさい‥!」そう言い残して‥。

ネストールは大人しく隣国へと帰った。
ノエリアを追い詰めたい訳じゃない。

(ノエリアの幸せを1番に願っているよ‥)

胸に仕舞い込んだ気持ちは熱く切なく締め付けていた。
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