【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
今回の婚約破棄はバレット様に書類を渡されて、わたくしがサインをした為、お二人は引くに引けなくなりました。
全てはバレット様の暴走。
マスング公爵と夫人は、尻拭いに奔走した訳です。
あの後、厳しく叱られた事でしょう。

お二人はまだミランダ様と顔を合わせていないそうです。
ですがミランダ様の上辺の性格に騙されるほど、あのお二人の目はバレット様とは違って節穴ではありません。

拒否されてミランダ様とバレット様はどうするのでしょう。

(……可哀想に)

二人の行く末が見えるような気がしました。

そして更に二週間が経ち、卒業パーティーまで一週間となりました。

わたくしは贈られてきたドレスを部屋に飾り、彼の方が来てくれる卒業パーティーをそれはそれは楽しみにしておりました。

あの日から、わたくしに「パートナーは決まりましたか?」と毎日聞いてくるミランダ様に嫌気が差しておりました。

あまりにもしつこいので、わたくしは父と母に相談致しました。
すると、すぐに抗議文を送って下さいました。
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