【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで

「………」

「ミランダの事はゆっくりと説得していこうと思うんだ……だから今回は共に参加するという事でどうだろうか!?」


その顔面に、固く握った拳をお見舞いしたいと強く思いました。

もしバレット様とパーティーに参加したら、わたくしはいい恥晒しです。
バレット様はわたくしを都合の良いように使いたいのだと思いました。
此方の事情など一切無視のようです。

でなければ、そんな無神経な言葉が出てくる訳がありません。

それに、もし卒業パーティーで相手がいなくとも、わたくしは堂々と一人で参加していたでしょう。


「お断り致します」

「………なっ」

「わたくしはもうバレット様とは無関係だと思っております。わたくしを御自分の為に利用しようとするのならば、バレット様の事は幼馴染とも思いません」

「ッ!!」


淡々と言うわたくしを見て、バレット様はグッと唇を噛みました。
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