【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
「……ヴァレンヌの、そういうところが嫌いなんだ!いつも冷たくして僕の気を引こうとばかりする…!いい加減にしてくれ!!本当に僕の事が好きなのか!?」
「………」
「婚約破棄を告げた時だって、直ぐに了承するなんておかしいだろう!?僕のことを好きならば、もっと縋り付くべきだ!!だが、今ならばまだ間に合う!僕と共に卒業パーティーに参加すれば、婚約破棄を無かったことに出来るチャンスなんだぞ……!?」
バレット様は一体何をなさりたかったのでしょう。
わたくしにはさっぱり理解できません。
それに、今更何を言っているのでしょうか。
バレット様が何もかも思い通りにいかない事に苛立っているようですが、正直八つ当たりされても困ります。
わたくしは罵詈雑言を吐き出して、肩で息をするバレット様を見つめながら問いかけました。