私たちの笑顔
ガチャッ…


ゆっくりとドアを開けた。


「おかえり!ちゃんと話せた…?」


すぐにアキがかけよってきた。


「由美…?なんかあったの…?」


アキが私のほっぺたの涙をそっと拭いながら聞いた。


「和明と私は元々つりあわなかったんだよ…。別れてきた…」


ぎゅーっと私を抱きしめた。


「そんなことないよ。由美は何も悪くない」

「でも私は子供を殺した!和明は純粋で綺麗な人なんだよ!?」

「由美だって綺麗だよ!なんで別れなきゃいけないの!?過去は消せないけどいつまでも捕われてたら前に進めないよ!?それに…松田君のこと好きなんでしょ…?」
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