私たちの笑顔
それからうちらはただの『友達』に戻った。


あまり深くは付き合わず…

挨拶したり、ちょっと喋るぐらい。

特に電話もメールもしない。


これぐらいがいいのかも…

ほどよく友達の方が…

正直、気が楽。

以前みたいに一緒にご飯食べることはない。

二人きりで歩くこともない。


教室に向かっている時に目の前に和明の背中を見つけても、かけよらない。

近くにあった背中が…

すぐに触れることができた背中が…

また遠くに行っちゃった…

簡単に話し掛けることができなくなった背中。

でも…あの背中を求めちゃいけないんだ…
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