私たちの笑顔
その夜、真っ暗な民宿の一角で一夜を過ごした。

ずっと引っ付きあって…


静かなところだから、二人の吐息が目立つ。

妙に興奮している私と和明。

和明が時々私の胸に顔を埋めてくる。


「ねぇ…服脱いでよ…」

「じゃあ和明から脱いで…」


でも…私は和明に裸にされた。


「誰か来ないかな…?」

「大丈夫だって…」


私の全身を触りながら和明も服を脱ぐ。


「もう…だめ…我慢できない…」

「こんなとこで…だめだよ…」


お互いギリギリまでなんとか押さえ込めた。


でも…こういうの初めてだな…

愛されてるって実感できる。

愛してるって実感できる。


もう、過去の私とは違う…。
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