私たちの笑顔
体がガクガク震えている。

その場に立っていられなくなって、倒れてしまった。


「由美…!ごめんね…本当にごめんね…辛かったね…由美は何も悪くないから…」


不安で不安で、目の前のアキの体に抱き着いた。

体の震えは止まらない。


「偶然にも今日…この写真の赤ちゃんのお父さんがうちの店に来たんだよ…由美と二人きりで会わせてくれって言われて…」

「やだ!会いたくない!」


頭が痛くなってきた。

もう忘れたはずだった。


「由美…大丈夫だから…。私がそれはできないって言ったら諦めてた。でも…どうしても話したいことがあるって言ってたから…三人っていう条件を飲み込んでくれたから…三人で会おう」
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