離婚直前、凄腕パイロットの熱烈求愛に甘く翻弄されてます~旦那様は政略妻への恋情を止められない~
私は茜子さんから慶一郎おじさんへと視線を戻す。
「いつからそんな関係だったの? 全然知らなかったよ」
私がぷぅと頬を膨らませると彼は焦ったように言葉を重ねる。
「いや、本当に最近なんだよ。まだひと月も経っていない」
ティーポットと三人ぶんのカップをのせたお盆を持って茜子さんはこちらにやってくる。
「私はずっと前からアプローチしてたんだけど、十七歳差は年が離れすぎだと振られ続けてたの。でもようやくね、粘り勝ちかな」
クスクスと笑う茜子さんは幸せそうでいつも以上に綺麗だ。それを見守る慶一郎おじさんの目も優しくてふたりが愛し合っていることが伝わってくる。
「そうだったんだぁ」
「美紅ちゃんのお許しをもらえるかな?」
私の隣に腰をおろした茜子さんはいたずらっぽい笑顔でそんなふうに言った。こういうときに私の隣に座ってくれるのが気遣い上手な彼女らしいなと思う。
「もちろん! びっくりはしたけど……心から応援するよ!」
慶一郎おじさんに恋人ができたことも、その相手が茜子さんというのも最高にうれしい報告だった。慶一郎おじさんは真剣な顔で続ける。
「この前、美紅が俺自身の幸せも考えろと言ってくれただろ。それで決心できたんだ。彼女と結婚したいと思ってる」
私は目を丸くして茜子さんを見やる。彼女は顔の前で小さなピースサインを作ってみせた。
「えへへ。浜名茜子になります」
「いつからそんな関係だったの? 全然知らなかったよ」
私がぷぅと頬を膨らませると彼は焦ったように言葉を重ねる。
「いや、本当に最近なんだよ。まだひと月も経っていない」
ティーポットと三人ぶんのカップをのせたお盆を持って茜子さんはこちらにやってくる。
「私はずっと前からアプローチしてたんだけど、十七歳差は年が離れすぎだと振られ続けてたの。でもようやくね、粘り勝ちかな」
クスクスと笑う茜子さんは幸せそうでいつも以上に綺麗だ。それを見守る慶一郎おじさんの目も優しくてふたりが愛し合っていることが伝わってくる。
「そうだったんだぁ」
「美紅ちゃんのお許しをもらえるかな?」
私の隣に腰をおろした茜子さんはいたずらっぽい笑顔でそんなふうに言った。こういうときに私の隣に座ってくれるのが気遣い上手な彼女らしいなと思う。
「もちろん! びっくりはしたけど……心から応援するよ!」
慶一郎おじさんに恋人ができたことも、その相手が茜子さんというのも最高にうれしい報告だった。慶一郎おじさんは真剣な顔で続ける。
「この前、美紅が俺自身の幸せも考えろと言ってくれただろ。それで決心できたんだ。彼女と結婚したいと思ってる」
私は目を丸くして茜子さんを見やる。彼女は顔の前で小さなピースサインを作ってみせた。
「えへへ。浜名茜子になります」