離婚直前、凄腕パイロットの熱烈求愛に甘く翻弄されてます～旦那様は政略妻への恋情を止められない～

エピローグ

　エピローグ

　それからふた月後。私は夕菜と尊と一緒に東京第一空港近くの居酒屋に来ていた。

「じゃあ乾杯！」

　夕菜の音頭で私たちはグラスを合わせる。尊はビール、夕菜はレモンサワー、私はウーロン茶だ。

「この前は私も尊くんといろいろ話をしたいと思ってたのに、小柴さんショックでそれどころじゃなかったもんね～」
「まぁ、ちゃんと誤解とわかって美紅たちが仲直りできたんだしよかったよ」
「おかげさまで。その節は本当にお世話になりました」

　私はペコリと頭をさげた。あの日ふたりと話ができていなかったら私と桔平さんの仲はもっとこじれて修復不可能になっていたかもしれないのだ。どれだけ感謝しても足りないくらいだ。

　夕菜の言うように前回は楽しくおしゃべりする雰囲気ではなくなってしまったため、こうしてもう一度集まることにしたのだ。