シニジゴク!/エロティックホラーSS①

ジャマするなー‼

ジャマするなー‼




んで…、それはいきなりだった…💦


”ギュッ…💛”


”あのアイドルスマイルの彼女が、テニスウェア姿でオレの左手を握ってくれたぞーー❣”


R氏は、生と死をつなぐ川に佇んで花を送ってくる、スペシャルコンパニオンたるY美ちゃんが駆けつけてくれたことに万感の想いと感謝の念を唱え、”その胸”に飛びこんでいった…。


もはやR氏は恍惚の頂点寸前…⁇
三途の川を渡る最中にカウントダウンだ…!


”アハハ…、人は…、いやいや少なくともかの俗世を渡り抜いた世俗の魂は、この癒しのために地へ降りたんだ、さあ…、ご苦労さん賃をたっぷりくれー、Y美ちゃん~~❣”


しかし…!

その、ハナが先に蕩けそうなくらいのイイ匂いが三途の川端まで届いたその矢先…、愛しの彼女は”消えた”。
違います!
消されたの間違いでした~。



***



「…あなた!たくさんの保険金残しておっ死んでくれてありがとう~❣…と言いいたいところだけど…。悪いけど‼その現ナマがこの手に入るまで、Y子ちゃんとのイチャイチャはお預けよ!」


「❓❓❓」


”このー、ジャマするなーー‼”


R氏は、金銭欲に取り憑かれた古女房のk子に、”成仏❓”の途を通せんぼされた。


かくて、三途の川を渡れず、かつて生を授かっていた現世と呼ばれた世界の49日を過ぎて、やっとやっと…、R氏は”解放されるのだった…。


***


”長げーって‼川のほとりで待ちわびて49日はよう!…さー、いよいよ、Y美ちゃんとお楽しみだー❤”


だが…‼
ここでR氏はふと、思いだすこととなる…。


”…待てよ!あの47年前…、オレが欲情に耐えきれず彼女のあのむっちりしたナイスバディ―を触った時、彼女が耳元でささやいた言葉…”


***


ー以下、ごく小声の会話…-


「もっとよ、もっと‥。乱暴に私を抱いて❤」


「ああ…、でも、いいのか?」


「いいのよ!私、色情霊に取り憑かれてるんだもの…。遠慮なくやって!」


ここで彼はふと気づいた…。


”この子!どうでもいいけど、感じてない…。どういうことだ⁇”


***



「気がついたようね、ウフフ…。私、”ループ体”なのよ。不感症の…。永遠にイカないのよ。だから、勇気ある痴漢さんは、大歓迎なのう~💖…”あの世”に旅立つとき、絶対呼んでねー。じゃないと、ここで”痴漢よ~”ってさけんじゃうわよ。さあ、誓って‼」


この時、Y美はウインクでそう宣っていた…。
そして、同時に痴漢オトコは誓ってしまったのだ。
うかつにも…。


***


”ぎゃー‼思いだしたぞ、彼女のこと…。死ぬ直前まで、絶対思いださないように念じていたんだが…、あの娘め‼!あの世に行けず、永遠にこの三途の川で、史上最狂の色情女のカラダを愛撫し続けなきゃなんねーなんて、勘弁だ!助けてくれー、K子~~‼”


彼はしきりに叫んでいた。


”イキジゴクだー…❕”

と…。





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