2次元で恋をする私の邪魔をしないでください
よっ。
声がした。聞きなれた声。
……来たな。振り向きたくなくて前を向いたまま宏美を見たまま聞こえない振りをする。
「高橋、勇気あるなぁ~」
話を聞いていたらしい城田が話に入ってくる。
城田、そう悪友だ。
「コクってないって」
しつこいぞ。
「まあまあ、元気出せよ☆」
「オモテデロ」
「にしても、うちの学校すぐ広まるよね~ほんと。」
未だに私に引っ付いたまんまの友人の宏美。
「まあ、噂話も75日まで?って言うじゃん」
慰めになっていない。
「2ヶ月近く我慢きつい」
その間、ずっと舐め回されるように皆に見られる。想像する、うん。苦痛だ。
「あと5分じゃん。俺席戻るわ」
「ん」
しっし、と手で追い払いながら見送る。
それを見ながらニヤニヤとしだす宏美。
「城田と仲いいよね~?鈴」
「宏美ちゃんは佐伯と仲いいよね~?宏美ちゃん」
「その名前禁句。おいやめろ」
宏美の想い人の名前を出すと顔を赤くさせあたふたし出す宏美。
うまく話題をそらし主導権を握った私は授業が始まるまでいじり倒したのでした。