「お嬢さんを俺にください!」
無言で歩くユーヤの後ろを追い掛けた
ユーヤ急いでるの?
なんでそんなに早く行っちゃうの?
「レーニャ」って呼んで手繋いでくれないの?
「ユーヤ、今日バイトだった?
だから急いでるの?」
ユーヤの背中に問い掛ける
「レーニャ…」
「うん、なに?」
手が期待した
「もぉ、来ないで」
「え…、なんで?」
期待した手のやり場に困った
「レーニャの来るところじゃない
みんな見てただろ
声掛けられそうになってたし…」
想像してなかったユーヤの言葉に戸惑う
「ユーヤ、恥ずかしかった?」
「恥ずかしいとかじゃなくて
S校の制服でうちの学校来たら
絶対目立つに決まってるし…
今もすれ違う人が見てるの気付かない?
みんな俺が何かしたんじゃないかって
そう思ってると思う」
「なんで?そんな…」
「ひとりで帰れる?タクシーで帰る?」
「ユーヤ、まだ何も話してないよ」
想像してたのと全然違って
ショックだった