【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。


 翌日、仕事が午後からの出勤だった俺は、出勤する前にカナトの所へ寄ることにした。
 カナトの職場に電話すると、カナトは今日クライアントとの打ち合わせで、外に出ているとのことだった。
 俺はその帰りを、職場の近くの公園でカナトを待つことにした。

「あ、いた」

 そしてカナトを見つけた俺は、すぐカナトの元へ駆け寄った。

「カナト……!!」

「ん?……っ!」

 俺の顔を見た瞬間、カナトは嫌そうに顔をしかめている。

「カナト、待ってたよ」

 俺がそう伝えると、カナトは不機嫌そうな顔を見せ、「……俺になんの用ですか。゙お義兄さん゙」とわざとらしく突っかかってくる。
 その目から分かる。俺のことが大嫌いだってことが。

「カナト、君と話がしたい」

「……断る。俺は忙しいんだ、帰ってくれ」

 しっとしとあしらわれるが、俺は「カナト、頼む。五分でいいんだ」とお願いした。

「……なんだよ。俺になにか、言いたいことでもあるのかよ」

 冷たい言葉と表情で俺を見るカナト。

「君に、聞きたいことがあるんだ。 どうしても、聞かなきゃならないことがある」

「……ウザッ。俺はアンタと話すことなんてないけど」

「頼む。五分だけ時間をくれ」
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