【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。
「あなたをここに住まわせる条件は二つだけ。レイヤのことを決して悪く言わないこと。……それから、もう一つ。私たち夫婦のことには何も口出ししないこと。それが守れるなら、ここに置いてあげてもいい。 でももし……その条件を破ったら、その時は実家に送り返すからね」
カナトは不服そうな表情を見せるも、諦めたこか「……分かったよ。言う通りにする」と答えてくれた。
「約束だからね、カナト」
「分かったって……」
カナトは不服そうだった。多分条件が気に入らないんだと思う。
カナトがレイヤのことを気に入らないのは知ってるけど、やっぱり夫のことを悪く言われるのは妻としてはいい気分ではない。
弟だとしても、やっぱり気分は悪い。
そんな訳で、カナトは家に居候することになった訳だけど。
いや、無理矢理転がりこんできたんだけども。
レイヤもあからさまに、カナトを拒否する態度を見せていた。多分今も、カナトのことを受け入れてはないだろうけど。
私が受け入れるなら、俺も受け入れるよと言ってくれた優しいレイヤは、そのままカナトの居候を受け入れてくれている。
まあ……本当はすぐにでも、カナトのことを追い出したいと思ってるんだろうけど。