【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。
「ただいま〜」
そんなこんなで夕飯の支度をしていると、カナトが帰ってきてしまった。
「あ、おかえりカナト」
私はガスコンロの火を止めて、キッチンから顔を出す。
「姉ちゃん、これお土産でもらった」
「え? 私に?」
「うん」
カナトは私に小さな紙袋を渡してくる。
「なに?これ」
「クッキーだって。俺いらないから、姉ちゃんにやるよ」
カナトがそう言うので、私は思わず「誰からもらったの?」と聞いてしまう。
「……違う部署の女」
「え? 女の子からもらったの?!」
それってカナトへのお土産じゃない!
「そう。でも俺、いらないから」
「どうして?」
私がそう聞くと、カナトは「姉ちゃんからもらったもの以外は、食べないって決めてるから」と答える。
「はあ?なによ、それ」
私から以外はいらないって、なにそれ?
「姉ちゃんの作ったものしか食べたくないんだよ」
「なにそれ! アンタ、意外と潔癖症?」
「……そんなとこかな」
いや、そんなとこかなじゃないから!
「カナト、前からもしかしてそうだったの?」
「……まあな」
潔癖症っぽい気はしていたけど、やっぱりそうだったの?