病気と仲良し(仮)

入院へ

こうして専門病院受診することとなり、内服も変更してもらった。
一時的に副作用は良くなったかのように思ったが、内服を続ければ続けるほど副作用がまた出てきた。
同じような湿疹。
内服については幾度となく変更し、内服をしてきた。
多分4〜5回位は変えたと記憶している。
が、一向に副作用からは脱することができなかった。
通い始めて半年くらい経った頃だろうか?手術を勧められた。
内服の効果がない人や、副作用がひどい人、また若くてこれから出産などの予定がある人はこの選択になるらしい。
私の場合は当時19歳であったことなどから、手術の選択となった。

学生だったために、夏休みを利用して手術予定を入れてもらった。

手術が決まってから、親に電話をかけて報告したが
「自分で病気を作るのはやめて。勝手に自分で作ったんだから、私たちはお見舞いとか行かないから。」と義母に怒られた。
なんでこんな風に言われなきゃならないのか納得はできなかったが、入院中などに来ることはないという事実は理解できた。
自分が起こることはなく、唖然として電話を切ったと思う。

そのあと、入院日になり入院をした。
入院後、まだ甲状腺の結果があまり良くないために、ホルモンの強い薬を飲むこととなり、朝食後と夕食後にナースステーションまで行って内服をすることになった。
しかし、この薬ーカプセルだったがーかなり不味くてお口直しが必要なほどで、内服後グミを食べて誤魔化していた記憶がある。
同室者も同じくらいの歳だったが、飲んでいた人はよく同じ事を言っていて、内服後は同じようにグミを食べて味を誤魔化していた。

3日ほどしてから、再度採血したが思ったように下がっていないとのことで、これに合わせて朝と夜に筋肉注射も追加となった。
この注射は痛くて痛くて、しこりになってしまった。
手術も入院後1週間で行うことになっていたので、手術できる値まで下げるのが急務となっていた。
そんなこんなで、ようやく手術できるようになった。

手術前に担当医から手術前の説明がありますとナースから告げられた。
手術前日の夕方に医師より説明を受けることになった。
説明を受ける前に
「あれ、ご両親とかは??」
と医師に言われたが
「来ないと言っていたので。全部私に話してもらえれば、大丈夫です。」
と話し説明を受けた。
簡潔に示すと
1 この病気は治らない
2 手術後は、亢進症だと薬が使えないので、低下症となるように手術をする
3 一時的に声が出なくなることもある
4 手術は甲状腺亜全摘と言って、完全に甲状腺は取りません。少し残す形にします。
5 手術は、局所麻酔で行う
6 手術時間は大体30分くらい
とのことだった。
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