お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。
聞いてない、そんなの聞いてないぞ、と。
無事にメイン撮影は終わったはずが、この世の終わりフェイスに戻ったナナちゃんは苦虫を踏み潰したような顔。
それはカメラマンさんから出された新たな提案によって。
「どうー?ルーナちゃんは準備できたー?」
「はい!ルーナちゃん入りまーす!」
ルーナちゃん…、
どこかで聞いたことあるような、ないような。
いやいやルーナちゃんって、昨日もバラエティー番組に出ていなかった…?
もしそうだとしたら驚くどころじゃない。
だってルーナちゃんって、いま中高生に莫大な人気を誇る、ミスコンでグランプリを取った現役女子高生モデルだ。
「おはようございまぁ~す。よろしくお願いしま~す」
「う…そ、」
本物だ…、
昨日にもテレビで見た女の子だ…!
足ほそっ、顔ちっちゃ!お目目ぱっちりっ!
何頭身…?軽く10頭身はあるよね…?
「初めまして十波くん。今日はよろしくね」
「………」
「緊張してる?かっわい~」