お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。




「なんかウチ、あいつとは波長が合わなそう」


「ええっ、仲良くしてほしいのに…」


「なんでゆらが困ってんの」


「いやっ、それはっ、…ウィアーザワールドだから…」


「……スケールでかくね?」



やっぱり最初から素直に貸してあげればよかったかなあ…と、今になって心配になってきた。

もう4限になっちゃったけど。


きっとお友達いるよね?たぶん男の子の。

そういう話もあまりしてくれないのがナナちゃんなのだ。



「そういえば雅はいつからソフトボールしてるの?」


「ソフトボールは中学から。それまでは小2から少年野球に混じってたかな」


「へえ~。そりゃキャプテンに選ばれるわけだ」



うんうんとうなずく私に、ははっと軽い笑いが返ってくる。



「ウチはとくに目立ちたくないんだけど」


「こんなに目立ってるのに?」


「周りが勝手に立てるだけだよ。2年がキャプテンなんて、3年からすればふざけんなって話だろ?」



スポーツの世界は先輩後輩とか、上下関係とか、確かに厳しいイメージがある。

実力社会、みたいな。

レギュラーとか、スタメンとか、最終的にはやっぱり腕のある人間が生き残っていくのかなって。



< 72 / 261 >

この作品をシェア

pagetop