お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。
「なんかウチ、あいつとは波長が合わなそう」
「ええっ、仲良くしてほしいのに…」
「なんでゆらが困ってんの」
「いやっ、それはっ、…ウィアーザワールドだから…」
「……スケールでかくね?」
やっぱり最初から素直に貸してあげればよかったかなあ…と、今になって心配になってきた。
もう4限になっちゃったけど。
きっとお友達いるよね?たぶん男の子の。
そういう話もあまりしてくれないのがナナちゃんなのだ。
「そういえば雅はいつからソフトボールしてるの?」
「ソフトボールは中学から。それまでは小2から少年野球に混じってたかな」
「へえ~。そりゃキャプテンに選ばれるわけだ」
うんうんとうなずく私に、ははっと軽い笑いが返ってくる。
「ウチはとくに目立ちたくないんだけど」
「こんなに目立ってるのに?」
「周りが勝手に立てるだけだよ。2年がキャプテンなんて、3年からすればふざけんなって話だろ?」
スポーツの世界は先輩後輩とか、上下関係とか、確かに厳しいイメージがある。
実力社会、みたいな。
レギュラーとか、スタメンとか、最終的にはやっぱり腕のある人間が生き残っていくのかなって。